多文化共生演劇ユニット「鳴蒲牢」
旗揚げします!
その旗揚げ公演は
「夜航船」は,明代末期の百科小説で、怪談から神話、宗教、政治や学問を網羅する小説である。古代、江南へ行くには船旅であり、その旅は長くつまらない。そこで、夜の船の中、背景、身分が異なる乗船者たちが自分の見聞を語り合い、博識を競い合うのが常だと言われる。「夜航船」というタイトルは、それ故である。
この度の公演は、短編の二本立て。
「ありをふむ」は、主宰者千一が東京藝術大学修了展で上演した、日本での演劇修行二年の集大成。
「ふねにのる」は新作であり、ユニット創立に向けての新しいこころみ。
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◆あらすじ
「ありをふむ」
そこは劇場の楽屋。
暖簾がかかっているこじんまりの部屋。
そこに帰って来る「私」と「誰」、話が進む中、その劇場の奈落に出る幽霊の噂について盛り上がる。
「誰」が去り、「私」の背後から聞こえるのはその劇のセリフ。
不審者の「彼女」を追い詰めても、執拗に正体を教えてくれない。不穏な空気の中「私」は自分がどこにいるかを悟った。 「私」は舞台に立つ、そのために、その空間から脱出する。
「ふねにのる」
場所はコックピットらしき部屋、なにかに追われて、見知らぬ7人が集まってくる。
そこは一体どこなのか、船なのか、列車なのか、そもそも動いているものなのか。
メーターの言語が読めない、唯一の船員らしき人は謎めいてとっつきにくい。
7人は最初の混乱を経て、自己紹介と推測を語り合う。
牢屋、精神病院、集団洗脳、実験、想像が膨らむにつれて、争いが勃発。
皆の推測をまとめ、一番可能性の高い結論に至った。
そこは船である。
どんな船、水に浮く船なのか、空に飛ぶ船なのか、なぜ揺れないのか、なぜエンジンの音がしないのか、また激論が始まっていく。
◆「鳴蒲牢」とは
龍生九子の蒲牢(ホロウ)は吼えることを好む、鯨に襲われる時は特に。それ故梵鐘などの釣鐘の鈕は蒲牢の型、撞木が鯨の模様をしている物が多い。
鯨のように強くしなやかに、蒲牢のように七つの大洋に声を響き渡るように、願いを込めて。
結成は波乱の2020年。創作側で固められた、国境と文化を超える演劇ユニット。
構成員の中には、中国出身、イギリス留学を経た千一を始め、ロシア文学を現地で学ぶ、ジャズとファンクを愛する絵描きの音楽人summerleto、自作のモノローグをオーディションに持参し、ユニークなテンポで演出家の心を掴んだTHE日本女優の堀桃子、感性豊かで発想がいつもトリッキーの制作補助櫻井清音、色んな国や文化を取り入れたメンバーが集まっている。
中国や西洋の古典、怪奇小説などを原案とし、日本の現代社会に差し替えるメターシアターシリーズや、社会事件を扱う現実主義、完全オリジナルなSFファンタジー、物語性の創作を大事にし、メッセージ性の強い作品を目指している。 ◆公演スケジュール 2021/5/20~2021/5/23 5/20(木) 19:00~ 5/21(金) 13:00~ /19:00~ 5/22(土) 13:00~ /19:00~ 5/23(日) 12:00~ /16:30~ 開場は開演の30分前です ◆キャスト 「ありをふむ」 私:山田久恵 彼女:小池舞
誰:永石匠
「ふねにのる」
アンジェロ:佐倉ヒトイロ
春帆:野田ひまわり
おばさん:三橋麻子
スー:堀桃子(鳴蒲牢)
ケンニヤー:春田奨
コリン:山本侑平
ノア:永石匠
◆劇場
劇的スペース・オメガ東京
〒167-0043 東京都杉並区上荻2丁目4−12
◆チケット料金
一般 4500円 U25(25才以下) 3500円
※U25チケットをご購入いただいた方は、当日受付にて身分確認のできる書類をご提示頂く可能性がございます。
※全席指定。
※ご来場者の氏名、連絡先及び座席位置の情報を、ご購入時に使用されたチケットシステムやご来場前の事前登録フォームなどからご登録いただきますようお願いいたします。ご登録いただいた個人情報は、個人情報保護法に基づき、主催者が保管いたします。また、万が一ご来場者や公演関係者で感染者が発生したときに、保健所等公的機関へ提供することがございます。
◆スタッフ
作・演出・・・千一(鳴蒲牢/虚構の劇団)
演出助手・・・櫻井清音(鳴蒲牢)
宣伝美術・・・章奕扬・千一
劇中音楽・・・summerleto(鳴蒲牢)・茶木修平
舞台美術・・・板倉勇人
衣装 ・・・元岡奈央
照明 ・・・佐藤佑磨
音響 ・・・松本蓮
舞台監督・・・山本愛(RAF) 企画制作・・・鳴蒲牢
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